どんなお店であっても、商品は必ず何らかの包装をしてお客様に渡さなければなりません。(例外的には食品スーパーなどで、エコ推奨の観点から買い物バッグを持参せねばならないお店もあります)。
営業マンとしてこれまでたくさんの商談をしてまいりましたが、ショップパッケージに関しては基本的に保守的な方が多かったような気がします。仕入先を変えることに何となく不安を感じて自ら情報を閉ざしてしまっている方が多いのです。商品の仕入れや店舗のレイアウト、接客などに力を注がねばならない分、どうしてもパッケージにまで気がまわらないのが現実のようです。新しいものを造りたいと思っても専門的な知識がなく何となく億劫になってしまう、仕入先の営業マンも提案力に欠けていてもうひとつ頼りにならない、ましてや専門書も無い…そんな思いをしたことはないでしょうか。
パッケージは実は商品、店舗、人材同様にショップ経営にとって重要な柱のひとつなのです。買い物をされたお客様の満足感を形成する重要なファクターでもあり、ショップの大切な顔でもあります。特にパッケージのデザインにおいては、それによって商品やショップのイメージをアップさせるという大きな力が期待できます。
ショップパッケージに、少ない経費でより効率的に仕事をしてもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは私のこれまでの経験や、メーカーに在職していた からこそ得ることのできた知識や情報をもとに、ショップパッケージのより実践的な製作ポイントを解説させていただきます。あまり専門的にならない程度に、素材名や仕入先名もご紹介していきます。
新しくショップをオープンさせたい方、改めて自社のパッケージを見直してみたいと考えている方に、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
ショップパッケージ研究クラブ 山路純久